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2010年6月24日 (木)

[育児][仕事] 時短について考えてみたこと、現場はけっこう悩ましいんだよ

今日は、時短についてちょっと書いてみようかと思います。最初に宣言しておきますが、時短という制度や時短を利用している人を非難するつもりはまったくありません。けど現場にいる人間の、それも子育て中パパさんの一つの意見として、キレイごとだけで包まれていない意見があってもいいのかなぁと思ったりもしています。なので書きます。

ちょっと前に自分の日記のツイッター版で「たしかにうちは制限されてた。RT そういえば、専業主婦家庭でも男性の育休取れるようになりましたねー(法律が改訂され、社内規定で禁止できなくなった。)この6月から。」 というメモを残していました。うちの会社の就業規則でも専業主婦家庭のお父さんは育休が取れないことになっているのですが、これも近いうちに変わるんでしょうね。

ところで育休と並んで、子育て中の親を支援する時短という制度があります。通常9時5時である勤務を4時前とかに終業させ、残業指示も禁止されるというものです。

この時短制度、これがあるから保育園の送迎も可能になるわけで、子育て中パパママにとってはいい制度だと思います。マクロ視点ではね。

けどミクロ視点ではそうも言えないなというのが正直な気分です。ほんと正直しんどいなぁと。

一例を書いてみます。僕はIT業界にしか籍を置いたことがないのでIT業界のことを前提として筆を進めます(だって他の業界は知らないんだもん)。

主任1人の下に9人の担当者がぶら下がっている小チーム。この小チームが5人ずつ2班に分かれて小さなプロジェクトをやっているとします。フィクションですが、会社の規模にもよるだろうけど中小のソフトハウスならまぁ当たらずとも遠からずなシーンだと思います。

父ちゃんは5人編成の班の1つをまとめるリーダー、その班に属する1人Aさんがが時短制度を利用しているとします。Aさんは1時間時短し毎日16時に退社していきます。時短利用者がいてもいなくても、この小チームは10人分の売り上げ(=10人分の仕事)がないとやっていけないことになっています。よって、Aさんの仕事時間が短い分は、他の4人が協力してカバーすることになります。ワークライフバランスを提唱する人から見れば「そうあるべきだ」と言ってもらえそうな環境ではないかと。

ところでIT業界って不思議なところで、1人月が190時間とか200時間に設定されているところが多いです。早い話し、日に2時間ほどの残業は最初から織り込まれた前提となっているので、実は定時で帰っただけで事実上時短になってしまうわけです。よってAさんは制度上1時間の時短ながら、実際には3時間時短しているのと変わらないということになります。これを残りの4人で分ければ、計算上は1人1時間くらい余計に作業すればカバーできることになります。「なぁんだ1時間か」という気もしますが、元々2時間の残業をこなしているところに1時間足すのだから、これけっこう楽じゃありません。

まぁ、それでもここまでここまでは数字のお遊び。ここまでなら実は大した話しではありません。実際問題として応えるのはここから後で書くことかなぁと思っています。

Aさんは16時に帰るので、みんなが顔を合わせないといけない作業、たとえば会議とかそんなのはそれまでにスケジュールしないといけないという制約が発生します。これは小さめの話し。
ITに限らず、製造現場にはクリティカルパス なんてものがあるので、ここに乗っかった作業のスケジュールはなんとしても守らねばなりません。16時に作業が終わらなかったら残りの4人で深夜までかかっても場合によっては徹夜してでも何とかしなければならない。なので、Aさんにはクリティカルパスに乗っからない作業を振るように工夫するのですが、プロジェクト後半になってのタスクが同一優先度になりコントロール不能な、世に言うデスマーチ状態に入るとそんな悠長なことも言ってられなくなり、勢いAさんにお願いできる作業がなくなってきます。そうなるとほんとに4人で5人分の仕事を回さないといけない。
幸運にしてデスマーチにならなくとも、スケジュール調整や引き継ぎなどの数字に表せないオーバーヘッドは、時短ではないメンバーに比べて大きくなるので、実際のロスはさっき書いた「1時間」どころではない、というのが実情です。メンバー全員が外部仕様書とテストシナリオも書けて、HTML書けてJavaもC#もSQLも何でもこいって状況ならともかく、そんなことはありえない話しなので、そのへんの調整ってね、意外と大変だったりするので。もちろんそれはリーダーの仕事ではあるんですが。

残業や休日出勤の理由はもちろんそれだけじゃないけどね、こういったことが遠因になってることも無きしもあらず、です。

なので、正直に書いちゃいます。自分のチームに時短メンバーがいると「あぁ、今回は外れだなぁ」と思うのが正直なところです(あっ書いちゃった!!)

こんなこと言っちゃいけないことだというのは、頭では分ってるんですよ。少なくともマクロ視点ではね。でもここでキレイごと言って「僕も子育てしやすい社会のために頑張るのだ。そんなことに文句など唱えないのだ」などと言ってたら本質を見誤ると思うんですよ。

何故か? Aさんをカバーしている4人のメンバーも子育てしているパパだったりするからです。その中に父ちゃんが含まれていることもあるわけです。当然ながら、そんなパパさんだって子供と遊びたいと思ってたりするのを我慢して休日出勤してることもあると思う。

WLBとかを提唱する人に言わせれば「会社とか社会をあげて、子育てをしやすい制度とかを構築しなければいけない、会社全体で調整しないといけない」ってとこかもしれません。正しいけど、けどね、そんなマクロな視点で話しされても、ミクロな世界で日々の仕事をやっつけなければならない僕たちにはどうしようもない。

何かとりとめなくなっちゃったけど、WLBとか子育て支援制度とかそういうのはもちろん大事だし、この国もそっち方向に進んでいかないといけないのは事実だけど、そういう理想に基づいた動きと実社会の間に矛盾がある以上、その界面は擾乱のある寒冷前線状態になってて、雨風も吹けば雷も落ちてたりする。それが現実なのだ。

だからね、"イクメン"みたいな臭いところをもやっと包んだ感のあるものはですね、なんか違うなぁと思ったりするんですよ。

さて遅くなった。明日も仕事だ、がんばろぉ。

(10/7/19:自分が書きたかった意図と表現がずれているところ、足りなかったところをちょっと修正)

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